私たちの「品質至上」設計
設計における品質とは「ねらいの品質」を実現する
一般的に、設計品質のことを「ねらいの品質」と言います。お客様が要求される品質に対して、仕様や生産能力、コストを考慮して設計を行い、ねらった品質を目指します。
設計品質とは、安全安心な製品設計をはじめ、素材の性質をしっかりと理解したうえで適切に製造し、物流から設置までを生産性とコストの両面から考え決定していくことです。
設計品質を実現するには、お客様・デザイナー・社会の要求を満たす必要があります。まず顧客に対しては、安全安心で耐久性があり長く使える製品をお届けしなければなりません。そのため、製品がカリモク家具で定めた安全性・耐久性基準に適合できるようになるまで様々な試験を繰り返します。デザイナーに対しては、協業している外部デザイナーの自由な発想と独自性を尊重し、これまで積み上げてきた構造設計力と加工自由度の高い設備を使いこなすことにより製品化していきます。社会に対しては、適正なコストや持続可能性、安定した製造品質の確保など、さまざまな要求を満たしていくことが設計における品質至上だと考えています。


品質をつくる秘訣新しい技術を
積極的に取り入れる
設計において、「ねらいの品質」をつくり込むためには、様々な部門と連携が欠かせません。各部門の専門知識を共有しながら、より良い製品を目指していきます。また、定期的な情報共有会を通して、設計部門全体のチームワークを高め、個々のレベルアップを図っています。
カリモクグループでは、新しい技術や機械を積極的に導入しています。例えば、木材加工の分野では近年、高性能な治具レス加工機を導入したことで、複雑で自由度の高い切削が可能となり、バラツキの少ない安定した加工が容易に実現できるようになりました。新しい機械を使いこなそうとする社員が多く、独自のノウハウを蓄積することで、新たな製品の開発にも挑戦しています。設計は試行錯誤の繰り返しです。家具には不向きとされていた針葉樹を使いながら、内部に広葉樹を組み合わせることで製品化に成功するなど、常にチャレンジ精神をもって、品質の高い家具作りに取り組んでいます。


品質を支える人――その誇りと喜び「なんでもつくるよ」
を合言葉に
設計部門は、製品の開発において重要な役割を担っている――そんな誇りとプロ意識を持ち、責任感と程よいプレッシャーを感じながら業務に取り組んでいます。自ら手掛けた製品がお客様やデザイナーに喜んでいただけた時や、工場で安定して生産できるようになった時に、苦労が喜びに変わり達成感を味わうことができます。
近年ではこれまで培った技術と経験を活かし、置き家具以外の様々な製品づくりに取り組んでいます。「なんでもつくるよ」を合言葉に、これからも積極的に新しいことに挑戦していきます。
設計業務では、ある一つの物件に納めるためだけの特別な製品を作ることがあります。そういった製品は、一点ものですから失敗はできません。木工、縫製、張り関係の職人と一緒にチームをつくり、製造方法を検討しながらプロジェクトを進めます。要求スペックを満たし、生産性とコストも考慮して、理想通りの製品が完成した時はとてもうれしいです。
納品先の空間に設置された家具を見たとき、その空間づくりに貢献できたことを実感します。そして、お客様が満足そうに座っている姿を見ると、大きな喜びを感じると同時に、その製品をつくり上げたチームを誇らしく思います。
