「木」へのこだわり「木」という素材の魅力

木はサステナブルな天然資源。

森林は、私たちの暮らしにおいてさまざまな役割を果たしています。木材の生産や、CO2の吸収と酸素の放出による地球温暖化防止、雨水を土壌に貯めて渇水や洪水を緩和する水源涵養(すいげんかんよう)、生物多様性の保全など、どれも重要で、人の暮らしに欠かせません。森林を健全に保つためには適切な森林管理を行うことが重要です。古来より日本人は、森林を適度に伐採し、その素材を活用し、また森林の更新を促進してきました。森林の健全なサイクルが保たれると、生物多様性も育まれます。特に、家具の材料となる広葉樹は野生動物のエサとなる実をたくさんつけるため、人と動物がすみ分けながら持続的に共生していくうえで欠かせません。また、広葉樹は根を広く張るため保水力が高く、豪雨などによる土砂災害を防いでくれます。
ものづくりという観点でも、生産からリサイクルまでのプロセスで消費するエネルギーが高い鉄やプラスチックなどに比べ、圧倒的に省エネルギーです。サステナブルな資源である木を使った家具づくりは、自然界と調和したものづくりなのです。

森林

木はやさしい、木は強い、
木はしなやか。

木に触れると感じられる、独特のぬくもり。肌触りがやさしいだけでなく、断熱効果が高いため外気温に左右されにくく、実際に「あたたかい」。木目を眺めるだけでも、心が静かに癒されます。それは、木目が「1/fゆらぎ」と呼ばれる独特のリズムで刻まれているから。自然界でしか生まれない「規則」と「不規則」が調和したリズムが、人に心地よい刺激を与えます。
よく、「呼吸する木」と表現されるように、木には水分を吸ったり吐いたりする調湿機能があり、木材加工された後もその機能は発揮されます。これもまた、木造住宅や木製家具に囲まれた空間にいると、「心地よい」と感じられる理由の一つでしょう。
木は、強く、しなやかで加工しやすいため、素材としても魅力的です。加えて、樹種が同じでも木目や節などの表情は異なります。また、丸太の切り方でも表情が大きく変わるところがとてもユニークです。一つとして同じものがないため扱いは難しいですが、カリモク家具は長年さまざまな木に向き合うことで特性を熟知し、加工技術を磨いてきました。それは、木の強さ、しなやかさ、やさしさといった、何ものにもかえがたい木の魅力をお客様に届けるためです。

リビング

ハイテク&ハイタッチ

カリモク家具は、木材での家具製造には人の手による繊細で丁寧な技や感性が欠かせないと考えています。安定した品質の実現、高精度な加工、生産効率、社員の安全性など「機械を使うことで得られる利点」と、機械にはできない繊細な加工、手作業の味わい、表面の肌触りなど「職人でなければ出せないクオリティー」を組み合わせたモノづくりが、カリモク家具の品質を支えています。
こうした過程を経て作られた家具をお客様にご提供する際は、なるべく丁寧に木の個性についてご説明をしています。木も人と同じくそれぞれに個性があり、1つとして同じものはありません。木目も節の位置も、お店でご覧いただいたものと、お客様のお手元に届く商品は異なります。我々はそれこそが本物の証だと思っています。そんな本物の木を使った商品をお届けすることにより、「木とつくる幸せな暮らし」を提供する。これが、カリモク家具に流れるDNAです。

ハイテク&ハイタッチの作業風景
ハイテク&ハイタッチの作業風景
木材を使った家具
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