私たちの「品質至上」生産

生産における品質とは見た目だけでなく
耐久性・機能性・安全性を追求

家具製造における品質とは、見た目の美しさだけでなく、耐久性・機能性・安全性など、あらゆる面で高い品質を追求することです。そのためには、どの工程においても熟練した技術が求められます。例えば、縫製工程では縫い目の幅や間隔が均一であること、生地や縫い合わせのズレがないこと、糸の張り具合が適切で糸切れ・縮みがないこと、適切な針を使用し生地を痛めていないことなどが重視されます。当たり前のことのように思えるかもしれませんが、高い技術があってこそ、安定した品質を保つことができます。また、高品質な製品を生み出すには、良し悪しを見極める力も重要です。最終工程である張り工程では、完成した製品を様々な角度から確認し、細かなしわや歪みを修正します。判断に迷う場合は、お客様に感動を与えられる製品になっているかを基準に考えます。見た目の品質だけでなく、強度・耐久性を担保するために、正しい基本作業を正確に行うことが大切です。

品質確認
品質確認

品質をつくる秘訣培ってきたノウハウ・技術に
最新技術を融合

当社グループでは、「標準作業の徹底」、「技術の継承」、「新しい技術の導入」という3つの柱を掲げ、高い生産品質を維持しています。各工程における標準作業の手順を明確に定め、それを徹底することで、安定した品質を実現しています。しかし、天然素材である木材や皮革は、状態が均一ではありません。標準作業だけでは対応できない部分を、長年培ってきた職人の技術でカバーしています。例えば、皮革の伸びを防ぐために、裏側に伸び止めテープを縫い付けたり、バインダーを塗ったりといった作業は、まさに職人技です。これらの技術を、熟練の職人から若手へと確実に伝えています。
また、新しい技術も積極的に導入しています。例えば、デジタルミシンの導入により、これまで以上に正確な縫製が可能になりました。標準作業を徹底し、職人の技術を伝え、常に新しい技術も取り入れる。このサイクルを繰り返すことで、私たちは、より質の高いものづくりを目指しています。

標準作業
標準作業

品質を支える人――その誇りと喜び技術力を磨き、
高品質な家具を作り続ける

私はソファの最終工程にあたる「張り」を担当しています。この工程ではソファのフレームにウレタンと革や布を張り込みます。革には様々な種類があり、中には鉄板のように硬い革もあり、それを張り上げる作業はまるで幼少期に習っていた格闘技のようです。扱いが難しい革を美しく張り上げ、お客様に喜んでいただけたときは、大きな喜びと誇りを感じます。
尊敬できる上司、様々な技術を教えてくれた先輩、共に家具をつくる仲間。質の高い家具を生み出すためには、製造に関わるすべての人が欠かせない存在です。そして、私自身がこのような環境で技術者として成長できたことも、うれしく思っています。
私は縫製工程に20年関わり、技術を磨き、品質に絶対的な自信と誇りを持っています。生地の特性を見極め、最適な縫製方法を選び、ミリ単位のズレもなく、細部にまでこだわって仕上げる技術は、次世代に受け継ぐべきものだと考えています。常に最高の品質を追求することで、さらなる技術の向上を目指しています。
以前、家具の張り替え修理を担当したお客様から、「家族の思い出が詰まった椅子を、また使えるようにしてもらえて感謝しています」というお手紙をいただきました。私たちが手がけた家具が、お客様の暮らしを豊かにし、家族の思い出をつなぐことができる。それが、私たちの仕事の大きな原動力です。お客様の笑顔を想像しながら、今日も一針一針、丁寧に縫い上げています。
これからも高品質な家具を作り続けるために、日々努力を重ねていきたいと思います。

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