社会
お客様への貢献
カリモクグループは、「品質至上」を基本理念に掲げ、一貫した品質管理体制のもと信頼性の高い家具づくりを行っています。
安心・安全な資材の利用
家具製造にあたり使用している木材は全て、トレーサビリティーが効くようになっており、どこで育ち、誰が流通過程で関わったか把握しています。そのことで違法伐採の木材を使用しないことはもちろん、よりサステイナビリティに配慮した木材調達&使用を行うことができます。
「幸せな暮らし」への貢献
快適で安心できる家具のために、「座り心地研究」を行っています。「エルゴノミクス(人間工学)」の考え方をベースに、のべ1,000人の方を対象に計測、収集し、科学的知見に基づいた商品を設計しています。
また、これらの心理測定と生体測定に基づき、座り心地に関する独自の認定基準「EIS基準」「EIS+基準」を設定しています。
無理をしない自然体な姿勢へ導いてくれる椅子づくりを行うことで、お客様の「幸せな暮らし」に貢献します。
「快適さ」をさまざまな角度からデータで分析
「心理測定」では座った時の疲労度や負担度、さらにABどちらの座り心地がいいかなどを測定。「生体測定」では、座った時のからだの状態(血流や骨盤の斜角度など)が適切な範囲内であるかなどを測定します。適切な範囲内とは、約1,000人の被験者から撮った独自のデータや、人間工学研究所が調査した全国3万人のデータをもとに算出した判断基準のこと。計測した数値がこの範囲内であれば快適であると判断できる目安です。
身体への負担が少なく自然体でいられる姿勢を追及
「EIS基準」「EIS+基準」とは?
椅子やソファに座った状態での体圧の分散度合い、座っているときの姿勢、脊椎の形状、脈波や脳波が変化するかなどについて「快適に座れる椅子」を認定するために独自で設定した基準です。「座る」ことで、「姿勢改善」や「リフレッシュ効果」などQOLの向上につながる付加価値を提供する商品を開発しています。
社内規格による品質保証
カリモク家具は、グループ共通の独自規格であるKGIS(Karimoku Group Industrial Standard)を設定し、全ての製品に対して規格を満たすための試験を実施しています。統一的な国内規格基準がなかった時代から設定し、BIFMA等を始めとした海外規格を参考にアップデートしています。製品をご利用頂くお客様の安心・安全を最優先に考えて設定し、最終製品に対する規格のみならず、製造工程における素材評価、施肥品管理なども本規格では定めて運用しています。
- ※なお、海外への製品出荷の際には、該当国の規格基準に合わせて必要に応じて製品仕様を変えています。KGISは、基本的な強度試験はBIFMAなどの国際規格相当ですが、難燃基準などは国別に規制が異なるため、個別の対応を行っています。
カリモクグループの「KGIS」(強度試験)
製品に対する品質の確保、安心・安全の確保に関しては独自規程の運用を行っています。その試験方法と判定基準は、公の基準を参考にしながら長年の市場要求にこたえる形で改訂を重ねてきました。高水準の家具づくりの仕組みを構築しています。
KGIS独自の試験規格の一例
10kg以上の椅子の落下試験
前側、後側、横側を、その反対側の脚が設置した状態で持ち上げ、所定の高さから10回落下させて耐久性を確認する試験。
長椅子のたわみ試験
シート中心部に1000Nを加圧し1分間維持。荷重を外す直前のシートのたわみが規定内であるかを確認する試験。
また、商品に関する質問や要望を伺う窓口として「お客様相談室」を設置しています。
お電話やメールでの対応だけでなく、必要に応じて直接お客様のもとに伺います。製造メーカーとして責任を持ってご対応していきます。
地域社会への貢献
木育への取り組み
カリモクグループでは、木材の魅力や木の文化への理解を深めるため、子どもから大人まで参加できるワークショップを定期的に行い、木育に力を入れています。
以下に紹介する「アニマルカリモク」に加え、親子を対象とした木工教室を、近隣事業者と連携して定期的に開催しています。
実際に木に触れる経験が、木と人との共生や、木材の個性について考えるきっかけとなり、より多くの方々に木の魅力が広まってほしいと考えています。
アニマルカリモク
製品を作る過程で発生する様々なかたちの端材(はざい)を活用して動物をつくるワークショップです。
子どもから大人まで、気に触れながら、木の大切さ、あたたかさを感じでもらうきっかけづくりを行っています。
活動実績:2024年48回
木材の「地産地消」の取り組み
カリモクグループでは国産材の利用量拡大に向けて、地域材の利用もすすめています。
企業・自治体等さまざまなステークホルダーに対して地域材を活用した家具をご提案しています。
地域の課題に寄り添いながら、活用可能な木材の検討や活用シーンの検討を行い、製品化につなげています。
業務用案件での地域材活用
熊本県益城町役場の新築プロジェクトでは「サントリー天然水の森 阿蘇」のスラッシュ松を使用し、展望ロビーの家具を製作しました。
この樹種はアメリカでも広く植林されており、この森でも試験的に小規模な植林が行われましたが、固有生態系の保護を考慮して外来種でもあるスラッシュ松を伐採し、林床を明るくして森林の健全な更新を促進しています。カリモク家具は、この森で伐られた木から作られる「育林材」のスラッシュ松を使用し、木の質感や、眺望を楽しめる居心地の良い空間を実現しました。
また、このプロジェクトでは森林環境譲与税を活用し、国産木材の普及啓発にも取り組んでいます。
事例紹介
雇用促進/職場環境整備
「カリモクグループの関係者および協力者の幸せに貢献する企業を目指す」という考えのもと、制度や環境の充実により社員全員が働きやすい職場づくりに努めています。
人材育成に向けた取り組み
職能資格別に求められる能力を養うために昇格者研修や管理・監督者研修などを毎年実施しています。所属部署で求められる専門能力に関しては、職種別専門研修や知識技能検定(家具づくりにおける工程別の技能検定など)を実施し、社員の能力開発に取り組んでいます。また「自己申告制度」を通して社員一人ひとりの目標やチャレンジ精神を把握し、会社が後押しすることで、働き甲斐向上につながる持続的な能力開発に努めています。
人材開発・育成フロー
心地よさと緊張感を兼ね備えたオフィス環境
環境面では、「木とつくる幸せな暮らし」を目指す企業として、オフィス全体の木質化を図ることで、従業員の労働生産性が高まるオフィス空間の整備に取り組んでいます。
従業員の声
わたしたちの働いているオフィスは、オフィス家具で一般的に使われている金属製のものではなく、木にこだわるメーカーとして木製家具を使っています。木製家具はぬくもりや安らぎを感じることができ、快適な環境を作り出しています。
ここで働くことで、上司やほかの部署の方とのコミュニケーションが増えました。例えば家具の設計をする上で、連絡や相談をするとき、昇降式のテーブルは天板の高さを隣の方と合わせることで、大きなテーブルになりその場で打合せができます。
こういった機能性が高い面と木製家具を使った安らぎのある空間がコミュニケーションをとりやすくしていると感じます。
設計課 有賀蘭那
健康経営に向けた取り組み
カリモクグループでは、社員一人ひとり、またその家族全員が、心身ともに健やかで充実した生活を満喫できてはじめて、暮らしを快適にする良いモノづくりに能力が発揮できるものと考え、経済産業省が推進している健康経営優良法人認定を取得すべく、「健康宣言」を実施。
法令・労働協約等で制定された労働時間の厳守はもちろんのこと、多様な働き方を尊重するため、2020年度からテレワークの試験導入を開始しています。
また、ノー残業デーを各部署で設定することでワークライフバランスの推進を図っています。
健康宣言
カリモクグループは、社員一人ひとり、またそのご家族全員が、心身ともに健やかで充実した生活を満喫できてはじめて、暮らしを快適にする良いモノづくりに能力が発揮できるものと考えています。
企業として、その基盤となる健康を維持しやすい職場・労働環境を作るべく体制整備に努めるとともに、健診の促進活動等を通して社員・ご家族の健康管理・健康づくりを支援していきます。
また、そうして生み出された製品を通じ、皆様の心身ともに快適な生活の一助となればという願いも込めつつ、ここに健康宣言を致します。
2020年10月14日制定
カリモクグループ 会長 加藤 英樹
重点取り組み事項
社員と家族の健康管理
- 社員の定期健診受診を徹底(受診しやすい体制づくり)
- 家族の健診機会・内容の充実(受診しやすい体制づくり)
- 健診結果に基づく適切な対応(受診勧奨の徹底)
- ストレスチェックの実施(全社員を対象)
健康経営のための労働環境整備
- コミュニケーションのとりやすい職場環境・ツールの整備
- 有給休暇取得の促進
- 受動喫煙防止に関する法令遵守の徹底と禁煙を促す取り組み
社員の心身の健康づくり
- 各種サークル活動への補助
- 感染症予防に関する取り組み(インフルエンザ予防接種の補助)
ダイバーシティに向けた取り組み
カリモクグループでは、多様な社員の個性や価値観を尊重し、積極的に活かすことで事業の幅を広げています。
マレーシアに拠点を置く資材会社では、2018年には日本人駐在員を廃止し、役員含め全従業員を現地で採用することで、地域の雇用拡大にも寄与しております。
また、女性社員が活躍できる環境の整備も重点課題として捉えており、両立支援の取組や女性管理職の育成等にも今後一層力を入れて取り組んでいきます。
人権方針
カリモクグループは、共生型・循環型社会を実現し、「木とつくる幸せな暮らし」を実現することをミッションとして事業活動を行っており、そのためには自らの事業活動に関連するあらゆる人々の人権が尊重されていなければなりません。カリモクグループは、本方針に従い、人権を尊重した事業活動を行うとともに、関連するビジネスパートナーへも本方針への理解を求め、サプライチェーン全体において人権の尊重を推進いたします。
- 基本的な考え方
カリモクグループは、国連「国際人権章典」、国際労働機関(ILO)「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」、および国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、「カリモクグループ人権方針」(以下、本方針)をここに定め、人権尊重の取組みを推進していきます。
- 適用範囲
本方針は、カリモクグループの全社およびその役員・従業員に適用します。加えて、カリモクグループは、自社の製品・サービスに関連する取引関係者に対しても、本方針の理解・遵守を求めます。
- 人権の尊重
カリモクグループでは、自らの事業活動が人権に対して負の影響を及ぼす可能性があることを認識し、自らの活動が人権侵害をもたらす可能性の排除に努めるとともに、人権への負の影響をもたらしてしまった際には、是正に向けた適切な対応を誠実に行います。
- 教育
カリモクグループでは、従業員や関係者が人権についてより深く理解し、それに基づいて行動するよう教育の機会を設け、自らの活動が人権に配慮したものになるよう取り組みます。
- ステークホルダーとの対話
カリモクグループでは、自らの事業活動に関連し、その影響を受ける人々の視点から人権に対する影響を理解し、改善できるよう、ステークホルダーとの対話に努めます。
- 救済・是正
カリモクグループでは、自らの事業活動や、それに関連するビジネスパートナーの活動が人権への負の影響を引き起こした場合には、適切な手段による救済・是正に努めます。
- 情報開示
カリモクグループでは、人権尊重の取り組みについてウェブサイト等で情報公開を行っていきます。
人権デューデリジェンスの実施方針
カリモクグループは、人権方針を策定し、事業活動による人権問題の発生の防止、是正にコミットメントしています。
人権に関する問題の解決のプロセスは、人権に関するリスクの調査、特定されたリスクの是正・改善の取り組みを行い、それを適切に情報公開していくという一連の流れであり、これを継続的に実施していくことが重要と考えています。
適切な取り組みの継続により、事業活動に伴って発生する人権侵害に関するリスクの是正、改善に取り組んでいきます。
ステップ1 |
人権方針の策定・周知
- カリモクグループでは、国際規範やガイドラインに基づき、人権方針を策定し、人権に関する問題の是正にコミットメントしていきます。
- お取引先様や社員に対し、カリモクグループの人権の考え方について周知し、取り組みの推進への協力を依頼します。
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ステップ2 |
人権に関するリスク調査の実施
- サプライヤーへのアンケート調査等を通じ、サプライチェーン上の人権リスクに関する特定、評価を行います。
- アンケート調査は主要なサプライヤーに対し実施し、有効な実態把握に努めます。
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ステップ3 |
人権リスクの低減に向けた取り組み
- 調査結果を踏まえ、人権に関するリスクが発見された場合は、適切なフィードバック、コミュニケーションを実施します。
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ステップ4 |
適切な情報開示
- サプライヤーに対するCSR調査結果や、その結果発見された課題、及びその改善の取り組み状況等についてはホームページ等を通じて適切に情報公開していきます。
|
CSR調達方針
カリモクグループは、事業活動を通じて共生型・循環型社会、「木とつくる幸せな暮らし」の実現を目指しております。そのためにはサプライヤーの皆様との協同し、サプライチェーン全体での取り組みが不可欠であると考え、「カリモクグループCSR調達方針」を定めます。お取引先様におかれましては、本方針へのご理解・ご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
- 各種法令および国際規範の遵守
事業活動に関連する各国の法令及び国際規範を遵守いたします。
- 公正・公平な取引の推進
贈収賄、不適切な利益供与および受領、反社会勢力との関係等を排除するとともに、透明かつ公平な自由競争を基本とした取引を行います。
- 人権への配慮
人権を尊重し、人権侵害への加担を回避するよう配慮した調達活動を推進します。
- 労働・安全衛生への配慮
児童労働や強制労働、差別的取り扱いを禁止し、結社の自由と団体交渉権を尊重するとともに、労働環境の向上・安全衛生に配慮した調達活動を推進します。
- 環境への配慮
CO2排出量や廃棄物対策、資源の持続性への配慮など、地球環境の保全や負荷の低減に繋がる調達活動を推進します。
- 品質・安全性の確保
製品品質の向上及び安全性の確保のため、お取引先様と協同して取り組みます。
- 情報セキュリティの確保
事業活動を通じて得た個人情報や機密情報等については適切に管理し、不適切な利用・流出等の防止に努めます。
- 地域社会との調和
お取引先様や、サプライチェーン上流の地域社会へも配慮した調達活動を行います。
CSR調達の実効性を担保する取り組み
カリモクグループでは、CSR調達を推進し、サプライヤーの皆様とともに社会に対する責任を果たしていくため、CSR調達に関するアンケート調査を実施していきます。
調査はグループでの調達額の70%を占めるお取引様を対象に実施します。
回答についてはフィードバックを行うことでお取引先における取り組みの改善に活用していただき、サプライチェーン一丸となってCSR調達活動の推進に取り組んでいきます。
アンケート結果や、それにより判明した問題点等については、ホームページ等にて開示し、適正な情報提供に努めます。
社会
お客様への貢献
カリモクグループは、「品質至上」を基本理念に掲げ、一貫した品質管理体制のもと信頼性の高い家具づくりを行っています。
安心・安全な資材の利用
家具製造にあたり使用している木材は全て、トレーサビリティーが効くようになっており、どこで育ち、誰が流通過程で関わったか把握しています。そのことで違法伐採の木材を使用しないことはもちろん、よりサステイナビリティに配慮した木材調達&使用を行うことができます。
「幸せな暮らし」への貢献
快適で安心できる家具のために、「座り心地研究」を行っています。「エルゴノミクス(人間工学)」の考え方をベースに、のべ1,000人の方を対象に計測、収集し、科学的知見に基づいた商品を設計しています。
また、これらの心理測定と生体測定に基づき、座り心地に関する独自の認定基準「EIS基準」「EIS+基準」を設定しています。
無理をしない自然体な姿勢へ導いてくれる椅子づくりを行うことで、お客様の「幸せな暮らし」に貢献します。
「快適さ」をさまざまな角度からデータで分析
「心理測定」では座った時の疲労度や負担度、さらにABどちらの座り心地がいいかなどを測定。「生体測定」では、座った時のからだの状態(血流や骨盤の斜角度など)が適切な範囲内であるかなどを測定します。適切な範囲内とは、約1,000人の被験者から撮った独自のデータや、人間工学研究所が調査した全国3万人のデータをもとに算出した判断基準のこと。計測した数値がこの範囲内であれば快適であると判断できる目安です。
身体への負担が少なく自然体でいられる姿勢を追及
「EIS基準」「EIS+基準」とは?
椅子やソファに座った状態での体圧の分散度合い、座っているときの姿勢、脊椎の形状、脈波や脳波が変化するかなどについて「快適に座れる椅子」を認定するために独自で設定した基準です。「座る」ことで、「姿勢改善」や「リフレッシュ効果」などQOLの向上につながる付加価値を提供する商品を開発しています。
社内規格による品質保証
カリモク家具は、グループ共通の独自規格であるKGIS(Karimoku Group Industrial Standard)を設定し、全ての製品に対して規格を満たすための試験を実施しています。統一的な国内規格基準がなかった時代から設定し、BIFMA等を始めとした海外規格を参考にアップデートしています。製品をご利用頂くお客様の安心・安全を最優先に考えて設定し、最終製品に対する規格のみならず、製造工程における素材評価、施肥品管理なども本規格では定めて運用しています。
カリモクグループの「KGIS」(強度試験)
製品に対する品質の確保、安心・安全の確保に関しては独自規程の運用を行っています。その試験方法と判定基準は、公の基準を参考にしながら長年の市場要求にこたえる形で改訂を重ねてきました。高水準の家具づくりの仕組みを構築しています。
KGIS独自の試験規格の一例
10kg以上の椅子の落下試験
前側、後側、横側を、その反対側の脚が設置した状態で持ち上げ、所定の高さから10回落下させて耐久性を確認する試験。
長椅子のたわみ試験
シート中心部に1000Nを加圧し1分間維持。荷重を外す直前のシートのたわみが規定内であるかを確認する試験。
また、商品に関する質問や要望を伺う窓口として「お客様相談室」を設置しています。
お電話やメールでの対応だけでなく、必要に応じて直接お客様のもとに伺います。製造メーカーとして責任を持ってご対応していきます。
地域社会への貢献
木育への取り組み
カリモクグループでは、木材の魅力や木の文化への理解を深めるため、子どもから大人まで参加できるワークショップを定期的に行い、木育に力を入れています。
以下に紹介する「アニマルカリモク」に加え、親子を対象とした木工教室を、近隣事業者と連携して定期的に開催しています。
実際に木に触れる経験が、木と人との共生や、木材の個性について考えるきっかけとなり、より多くの方々に木の魅力が広まってほしいと考えています。
アニマルカリモク
製品を作る過程で発生する様々なかたちの端材(はざい)を活用して動物をつくるワークショップです。
子どもから大人まで、気に触れながら、木の大切さ、あたたかさを感じでもらうきっかけづくりを行っています。
活動実績:2024年48回
木材の「地産地消」の取り組み
カリモクグループでは国産材の利用量拡大に向けて、地域材の利用もすすめています。
企業・自治体等さまざまなステークホルダーに対して地域材を活用した家具をご提案しています。
地域の課題に寄り添いながら、活用可能な木材の検討や活用シーンの検討を行い、製品化につなげています。
業務用案件での地域材活用
熊本県益城町役場の新築プロジェクトでは「サントリー天然水の森 阿蘇」のスラッシュ松を使用し、展望ロビーの家具を製作しました。
事例紹介この樹種はアメリカでも広く植林されており、この森でも試験的に小規模な植林が行われましたが、固有生態系の保護を考慮して外来種でもあるスラッシュ松を伐採し、林床を明るくして森林の健全な更新を促進しています。カリモク家具は、この森で伐られた木から作られる「育林材」のスラッシュ松を使用し、木の質感や、眺望を楽しめる居心地の良い空間を実現しました。
また、このプロジェクトでは森林環境譲与税を活用し、国産木材の普及啓発にも取り組んでいます。
雇用促進/職場環境整備
「カリモクグループの関係者および協力者の幸せに貢献する企業を目指す」という考えのもと、制度や環境の充実により社員全員が働きやすい職場づくりに努めています。
人材育成に向けた取り組み
職能資格別に求められる能力を養うために昇格者研修や管理・監督者研修などを毎年実施しています。所属部署で求められる専門能力に関しては、職種別専門研修や知識技能検定(家具づくりにおける工程別の技能検定など)を実施し、社員の能力開発に取り組んでいます。また「自己申告制度」を通して社員一人ひとりの目標やチャレンジ精神を把握し、会社が後押しすることで、働き甲斐向上につながる持続的な能力開発に努めています。
人材開発・育成フロー
心地よさと緊張感を兼ね備えたオフィス環境
環境面では、「木とつくる幸せな暮らし」を目指す企業として、オフィス全体の木質化を図ることで、従業員の労働生産性が高まるオフィス空間の整備に取り組んでいます。
従業員の声
わたしたちの働いているオフィスは、オフィス家具で一般的に使われている金属製のものではなく、木にこだわるメーカーとして木製家具を使っています。木製家具はぬくもりや安らぎを感じることができ、快適な環境を作り出しています。
ここで働くことで、上司やほかの部署の方とのコミュニケーションが増えました。例えば家具の設計をする上で、連絡や相談をするとき、昇降式のテーブルは天板の高さを隣の方と合わせることで、大きなテーブルになりその場で打合せができます。
こういった機能性が高い面と木製家具を使った安らぎのある空間がコミュニケーションをとりやすくしていると感じます。
設計課 有賀蘭那
健康経営に向けた取り組み
カリモクグループでは、社員一人ひとり、またその家族全員が、心身ともに健やかで充実した生活を満喫できてはじめて、暮らしを快適にする良いモノづくりに能力が発揮できるものと考え、経済産業省が推進している健康経営優良法人認定を取得すべく、「健康宣言」を実施。
法令・労働協約等で制定された労働時間の厳守はもちろんのこと、多様な働き方を尊重するため、2020年度からテレワークの試験導入を開始しています。
また、ノー残業デーを各部署で設定することでワークライフバランスの推進を図っています。
健康宣言
カリモクグループは、社員一人ひとり、またそのご家族全員が、心身ともに健やかで充実した生活を満喫できてはじめて、暮らしを快適にする良いモノづくりに能力が発揮できるものと考えています。
企業として、その基盤となる健康を維持しやすい職場・労働環境を作るべく体制整備に努めるとともに、健診の促進活動等を通して社員・ご家族の健康管理・健康づくりを支援していきます。
また、そうして生み出された製品を通じ、皆様の心身ともに快適な生活の一助となればという願いも込めつつ、ここに健康宣言を致します。
2020年10月14日制定
カリモクグループ 会長 加藤 英樹
重点取り組み事項
社員と家族の健康管理
健康経営のための労働環境整備
社員の心身の健康づくり
ダイバーシティに向けた取り組み
カリモクグループでは、多様な社員の個性や価値観を尊重し、積極的に活かすことで事業の幅を広げています。
マレーシアに拠点を置く資材会社では、2018年には日本人駐在員を廃止し、役員含め全従業員を現地で採用することで、地域の雇用拡大にも寄与しております。
また、女性社員が活躍できる環境の整備も重点課題として捉えており、両立支援の取組や女性管理職の育成等にも今後一層力を入れて取り組んでいきます。
人権方針
カリモクグループは、共生型・循環型社会を実現し、「木とつくる幸せな暮らし」を実現することをミッションとして事業活動を行っており、そのためには自らの事業活動に関連するあらゆる人々の人権が尊重されていなければなりません。カリモクグループは、本方針に従い、人権を尊重した事業活動を行うとともに、関連するビジネスパートナーへも本方針への理解を求め、サプライチェーン全体において人権の尊重を推進いたします。
カリモクグループは、国連「国際人権章典」、国際労働機関(ILO)「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」、および国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、「カリモクグループ人権方針」(以下、本方針)をここに定め、人権尊重の取組みを推進していきます。
本方針は、カリモクグループの全社およびその役員・従業員に適用します。加えて、カリモクグループは、自社の製品・サービスに関連する取引関係者に対しても、本方針の理解・遵守を求めます。
カリモクグループでは、自らの事業活動が人権に対して負の影響を及ぼす可能性があることを認識し、自らの活動が人権侵害をもたらす可能性の排除に努めるとともに、人権への負の影響をもたらしてしまった際には、是正に向けた適切な対応を誠実に行います。
カリモクグループでは、従業員や関係者が人権についてより深く理解し、それに基づいて行動するよう教育の機会を設け、自らの活動が人権に配慮したものになるよう取り組みます。
カリモクグループでは、自らの事業活動に関連し、その影響を受ける人々の視点から人権に対する影響を理解し、改善できるよう、ステークホルダーとの対話に努めます。
カリモクグループでは、自らの事業活動や、それに関連するビジネスパートナーの活動が人権への負の影響を引き起こした場合には、適切な手段による救済・是正に努めます。
カリモクグループでは、人権尊重の取り組みについてウェブサイト等で情報公開を行っていきます。
人権デューデリジェンスの実施方針
カリモクグループは、人権方針を策定し、事業活動による人権問題の発生の防止、是正にコミットメントしています。
人権に関する問題の解決のプロセスは、人権に関するリスクの調査、特定されたリスクの是正・改善の取り組みを行い、それを適切に情報公開していくという一連の流れであり、これを継続的に実施していくことが重要と考えています。
適切な取り組みの継続により、事業活動に伴って発生する人権侵害に関するリスクの是正、改善に取り組んでいきます。
CSR調達方針
カリモクグループは、事業活動を通じて共生型・循環型社会、「木とつくる幸せな暮らし」の実現を目指しております。そのためにはサプライヤーの皆様との協同し、サプライチェーン全体での取り組みが不可欠であると考え、「カリモクグループCSR調達方針」を定めます。お取引先様におかれましては、本方針へのご理解・ご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
事業活動に関連する各国の法令及び国際規範を遵守いたします。
贈収賄、不適切な利益供与および受領、反社会勢力との関係等を排除するとともに、透明かつ公平な自由競争を基本とした取引を行います。
人権を尊重し、人権侵害への加担を回避するよう配慮した調達活動を推進します。
児童労働や強制労働、差別的取り扱いを禁止し、結社の自由と団体交渉権を尊重するとともに、労働環境の向上・安全衛生に配慮した調達活動を推進します。
CO2排出量や廃棄物対策、資源の持続性への配慮など、地球環境の保全や負荷の低減に繋がる調達活動を推進します。
製品品質の向上及び安全性の確保のため、お取引先様と協同して取り組みます。
事業活動を通じて得た個人情報や機密情報等については適切に管理し、不適切な利用・流出等の防止に努めます。
お取引先様や、サプライチェーン上流の地域社会へも配慮した調達活動を行います。
CSR調達の実効性を担保する取り組み
カリモクグループでは、CSR調達を推進し、サプライヤーの皆様とともに社会に対する責任を果たしていくため、CSR調達に関するアンケート調査を実施していきます。
調査はグループでの調達額の70%を占めるお取引様を対象に実施します。
回答についてはフィードバックを行うことでお取引先における取り組みの改善に活用していただき、サプライチェーン一丸となってCSR調達活動の推進に取り組んでいきます。
アンケート結果や、それにより判明した問題点等については、ホームページ等にて開示し、適正な情報提供に努めます。
サステナビリティ
サステナビリティ経営
マテリアリティ
環境
社会
ガバナンス